黄体期後半の症状でお悩みの方へ<2021年5月9日>
黄体期(排卵日から、月経開始日)後半に、憂うつ、突然悲しくなり、涙が出てしまう、気分が沈み、絶望感まで感じてしまう、イライラし、人と衝突してしまう、不安・緊張を感じる、怠くて疲れやすく、気力が出ない、億劫、というような症状を感じている方は、月経前不快気分障害(PMDD)の可能性があります。このような症状で、学校や仕事を休んでしまう、勉強や仕事や家事の能率が大きく落ちる、人との口論や摩擦・人間関係のトラブルが多くなる、という事が生じている場合は、ほぼ、月経前不快気分障害(PMDD)と考えて良いでしょう。月経前不快気分障害(PMDD)については、精神科医も産婦人科医も余り良く知っていないのが現状で、黄体期後半の症状で悩んでいる患者さんの方が、Webで調べて、かえってよく知っている傾向があります。当院では、既に、13例の月経前不快気分障害(PMDD)を経験しており、月経前不快気分障害について、十分な診断・治療・相談が可能です。又、文献によれば、月経前不快気分障害(PMDD)の罹病率は、5~8%で、大体、一致しており、黄体期後半の症状に悩むことは、決して、稀なものではありません。尚、当院ホームページの「月経前不快気分障害(PMDD)について<2019年10月29日のお知らせ>」も、併せてご覧下さい。